アルビレックス新潟の集客力 |
エルゴラッソの『アルビレックス物語』を読ませて戴きました。 私自身、日ごろ浦議の住人なので、その浦議的な情報としては、アルビレックス新潟の集客力は、無料チケットを配っているから人が集まるのであり、新潟と浦和では本質的にサッカー愛が違うのだ(だから、浦和は素晴らしい)。という感がありました。 誤認とまでは言わずとも、感じたのは、経営環境の違いでしょうね。 新潟と浦和では、周辺人口が全く違う。サッカーに対する認識は、高校サッカー、埼玉師範学校等サッカー文化の歴史が長い。共通点は、お互いサッカーのような、ショウ・ビジネスなどの競合が少ないことでしょうか。 診断士的に。。 01年当時のアルビレックス新潟のSWOT S(強み) 競合のビジネスが少ない(スキー場位か?) W(弱み) J2所属のためマスコミ等の注目度が低い(当時観客数 4,000人程度) O(機会) 日本開催のワールドカップ ビックスワンという大規模スタジアムが出来た T(脅威) ? (これじゃ、2次受からなかったのも納得。コメントで気づいたことがあれば、補充してください。。) で、アルビレックスの戦略としては、無料招待券を配ることによって ①まず、観戦の楽しさをしってもらう ②観客が増えれば、選手のモチベーションもあがる ③魅力的な試合を提供できる ④また、試合を見たくなる という考えだったようです。 無料チケットの配り方にしても、 ①自治会の回覧板を利用 ②学校経由での招待 ③株主やスポンサー 等、招待客を毎回変えることによって幅広い客層に配布したという。 新潟県の場合、車社会であることから、約5,000台収容の駐車場、そしてトイレ・売店・グッズの品揃えなど快適性を重視しリピーターを獲得する。 今では、Jリーグにおいてナンバー1の集客力を誇る。 採算度外視で、まず集客力を高めようと、社長の一言で始まったそうだが、当初反対意見も多かったようだ。経営者として周囲を説得するには、確信や勝算をはっきり認識していないと説得は出来ない。そのあたりに、私はこの経営者の魅力を感じる。 蛇足ながら、浦和レッズの場合、Pride of Urawaの言葉に代表されるように、俺たちの誇りという意識がある。アルビレックス新潟には、浦和サポーターの私からそこまでの意識は現時点では感じないが、近い将来強力なライバルチームになると思う。(アルビサポの方、ごめんなさい。) |
by urawareds2005h
| 2006-01-31 23:42
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