大野耐一『大野耐一の現場経営』 日本能率協会マネジメントセンター,2001 |
既にこの本を読んだのは数年前だが、私自身が製造業に勤めており、ものづくりに関心があったため購読。私が小学生の頃、トヨタ生産方式=ジャスト・イン・タイムと教わった気がするが、本来のトヨタ生産方式とは、「ニンベンのついた自働化」と「ジャスト・イン・タイム」を2本の柱とした経営思想である。本書は、これらを軸に人の動かし方や原価計算の落とし穴、在庫や作りすぎの無駄といった内容が平易に書かれている。試験勉強の合間に是非お勧めの書である。 ちなみに、口語調なので黙読だと読みやすく頭に入りやすいが、名古屋弁交じりなので音読すると読みづらい。(以前社内勉強会のテキストで使用したとき読みづらかった。) 診断士の試験対策としては読む必要はないが、ものづくりの哲学や製造業の感覚、コンサルタントとしての感覚を確認するには、非常に良い内容だと思う。 トヨタの改善について聞いた話なので、笑い話か本当かわからないが、改善中毒に陥ると自宅で妻の家事を見ている時に作業のムリ、ムダ、ムラが見えてきてしまいつい口出しをしたくなるという。あまり行き過ぎると、日常生活で人間関係に支障をきたすかも。 追録) 実際5年ほど前にトヨタの工場見学へ行ってきた。そこで感じたのは、トヨタ生産方式というシステムの素晴らしさというよりも、そこで働く職場や社風に改善魂が徹底されている点だった。 |
by urawareds2005h
| 2005-11-15 13:47
| 日々雑感
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